支援先企業の社長が、立て直しが必要な企業を継いだ理由は、これまで自社を支えてくれた従業員へ報いたいという想いからです。
業績は赤字続きで長年に渡り給与を増やすことが出来ず、賞与も支給できていない企業に、長い間、務めてくれている従業員には感謝の念が強く、物心両面で報いたいという想いから企業を立て直すために覚悟を持ち承継されました。
「物」とは報酬で、「心」とはやりがいを感じ、企業の将来に期待しながら働ける仕事を提供することです。
社長は従業員のことを家族同様と考え、従業員に安心して働いてもらうよう経営努力を続けられています。
従業員が決算書を見てその意味が分かるとは思っておりませんが、自分の仕事が業績に貢献していることを見せてたいという理由から決算発表会開催することを目標としておられます。
従業員、取引先等自社と関わる全ての人との信頼関係を毀損させず、自社の将来に期待してもらえるよう、恥ずかしくない経営を行い、企業の立て直しに励んでいます。
私も「やるべきことは何か」・「やってはいけないことは何か」を考え一貫性を持って企業経営を行う社長を支援者の立場からも期待しています。